私は生まれながらに耳の奇形「先天性耳瘻孔」がありました。
今回、手術に踏み切ることになったので、それまでの経緯を体験談として記録しておきます。
《追記》
2020年9月に全身麻酔で手術を受けました。
さっと読みたい方は総集編をご覧ください。
先天性耳瘻孔とは?
この記事に辿り着いた方はおそらくご存じかと思いますが、先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)とは、生まれつき耳周辺に袋状の穴がある奇形の一種です。
奇形と言っても、ピアス穴ほどの小さな穴が耳周辺に開いているだけ。
見た目ではほとんど分かりません。

私の耳瘻孔はココにあります。
この穴の中で細菌感染が起きると、炎症を起こして腫れあがります。
私の場合は、穴周辺をつまむと白い分泌物が出て、強烈なにおいを放ちます。
免疫力が低下しているときは、黄色い膿が出てきたことも。
耳瘻孔が腫れあがり、押すとピュッっと液が飛び出して匂いを撒き散らすこともありました。
遺伝的要因ってどうなの?
私の家族では、曽祖母→祖父→母→私含む兄弟といった流れで受け継いできました。
祖父、母は特に耳瘻孔が細菌感染しなかったようですが、私含む兄弟は細菌感染を引き起こしてしまいました。
治療するには?
根本的に治療するには、袋全部を取り出す「先天性耳瘻孔摘出術」を受けます。
軽い腫れなら、抗生物質の処方や膿の排出で症状を抑えられるそうです。
先天性耳瘻孔手術体験記
ここからが本題です。
23年目の異変
小さい頃から先天性耳瘻孔を触るくせがあったため、感染を繰り返していました。
ただ、親に言うと病院送りになることが分かっていたので、小学校高学年ごろからは腫れても親に言わず、トイレや洗面所でコソコソ膿をしぼってしのいでいました。
そんなこんなで、耳瘻孔と付き合いながら社会人として生活していた2020年6月。
左耳の耳瘻孔がいつもとは違うおかしな腫れ方に。
今までは穴を中心に膨らんでいたのですが、今回は穴の上のほうで腫れが広がっていました。
そして、顔も左側だけ親知らずを抜いた時のような腫れに。
痛すぎて、膿も出そうと触ることさえできませんでした。
覚悟を決めて耳鼻科へ
これは自分ではどうしようもないと悟り、しぶしぶ耳鼻科へ。
これまで先天性耳瘻孔の体験談を数多く読み漁ってきたので、注射器で膿を吸い取られるか、切開されてしまうのではないかとビクビクしていました。
ちなみに私の兄弟は、切開経験者。
以前腫れて耳鼻科を受診した際、耳瘻孔の下のほうの皮膚を切開して膿を出し、膿の出が落ち着くまでガーゼを詰め込まれていました…
この恐怖があったので耳鼻科行きたくなかったんですよねぇ。
緊張の診察
耳鼻科は初めて。
問診票に「先天性耳瘻孔の腫れ」と書きました。
診療時間はおよそ3分。

繰り返しているなら摘出した方がいいよ、紹介状書いてあげる。
とすぐに最寄りの総合病院の耳鼻科外来への紹介状を作成してくださいました。
「この後、電話して予約入れてみてね」
「お薬は抗生物質と痛み止め出しとくねー」で終了でした。
(他にも多少会話はありましたが、大筋はこんな感じです。)
かなり覚悟を決めていった割には特に処置は無く、総合病院に任せられました。
処方された薬
処方された薬は2種類。
抗生物質と痛み止めです。
抗生物質
1日3回×7日分
細菌を殺し、感染症をなおす作用
痛み止め
頓服 疼痛時 10回分
熱を下げる作用
痛みの軽減、炎症の抑制効果
痛み止めは、5~6時間程度効果が持続しているように感じました。
ただ、効果が切れるとジンジンと患部が痛み出して最悪です。
副作用で胃がムカムカ…
あまり飲みすぎるのも良くないので、本当に耐えられないときだけにしました。
治療にかかった費用
耳鼻科 1,830円
耳鼻科での支払金額は1,830円でした。
内訳は、
初診料288点
診療情報提供料250点
処方箋料73点
となります。
※診療情報提供料について
耳鼻科医院から総合病院への紹介状のことです。
薬局 860円

近くの薬局に処方箋を提出。
お会計は860円でした。
まとめ&次回予告
ということで、耳鼻科受診までのお話でした。
痛み止めで多少は楽になったものの、まだまだ地獄です。
次回は電話予約からの総合病院受診まで↓
ちょっと長くなるので、時間がない方はトップページから総集編・入院編などを見つけてご覧ください!
コメント
[…] […]